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国産オオクワガタ
学名:Dorcus curvidens binodurus
和名:オオクワガタ
体長:♂27〜78mm ♀34〜48mm
日本に産する種類の中でもっとも人気があるオオクワガタは広い範囲で分布しているものの生息地域は局地的である。成虫は樹液、材割りで得られる。分子的手法による系統解析の結果、日本産のDorcus属の中ではコクワガタと特に近縁であることが報告されている。飼育により80mmを超す個体も出ているようだ。
 
 
国産オオクワガタの飼育方法
 
 1.成虫飼育

■国産オオクワガタは平均2〜3年長くて4〜5年生きることもあります。
■飼育温度は22〜30℃。産卵を目的とした温度管理は25〜30℃が最適。
・20℃以上になるとエサを食べ始め、4月下旬から産卵行動を開始します。
・35℃以上でも死ぬことはないがかなり弱わり長時間続くと死亡する事があります。
■成虫飼育に必要なものは
・プラケース ミニ
・コバエ防止のため必ずふたの間に防虫シートを挟むこと。
・クヌギ・コナラ粉砕マット(未発酵マット)→転倒防止のため粗めマットまたは樹皮を入れるといいでしょう。
・エサは16gの高タンパクゼリーを与えます。私は奈良オオクワセンターの『高タンパクバナナゼリー』を与えています。
・ゼリーは十字に切り込みを入れます。これはゼリーをこぼしにくくするためです。
・週1回は霧吹きを行って湿らせてください。
・また直射日光に当てないように比較的涼しいところで保管してください。
 2.ペアリング

■羽化後翌年春先にかけてペアリングを始めるのが望ましいです。(♂♀共に羽化日から最低でも6カ月経過していること)。
25℃以上で産卵を開始します。個体差にもよりますが1回の産卵で15〜20個、そのシーズンで50〜60個ほど産卵します。
■ハンドペアリング
・丸い容器(バケツ、洗面器など)の底部にカッターなどで縦、横に切り込みを何本も入れる。
これは親虫がつかまりやすくするためである。
・まず♀を丸い容器の中央に置きます。♂の大顎が♀の背中に乗るようにT字にゆっくり置く。
・♂の触覚、後食器官、顎髭などを使い♀を認識し、X字の交尾体勢に入れば成功。
・交尾が2〜3回成功したら♂は取り出して♀に2週間程度、高タンパクぜりーを十分に与えます。
■【産卵セット】の用意。
・プラケース中〜大
・埋込マット(未発酵のもので可)最近は針葉樹マットでも良いようです。
・産卵木2〜3本、一般に販売されている椎茸栽培のほだ木を使用する。できれば良品質であるAランクの材を使うといいです。材質はクヌギ・ナラ直径10〜15cm×長さ15cm、なるべく芯が少ない物を選びましょう。
・高タンパクゼリー
■セット方法
・産卵木をラップなどに包み、電子レンジで5分ほど加熱します。(害虫駆除)。
・産卵木を加湿のため、12時間以上水に漬ける。この時、味の素0.5%〜1%水溶液を使用すれば産卵数が増します。味の素を1%以上添加すると卵、孵化した幼虫の死亡の原因となりますので注意してください。また、固形分が残ると死亡原因となりますので出来るだけ溶かしてから使用してください。
・産卵木を取り出し約12時間〜1日、日陰で自然乾燥させる。このとき作業が遅れて2〜3日経つとカビが発生する事がありますのでその場合は洗い流せば完全ではないがカビは取れます。
・マットに埋める部分の樹皮、約2/3程度はがします。
・マットを軽く握ってやや固まるまで湿らせ、ケースの底に2cm程つめます。マットの上に、産卵木を並べ、マットで1/2まで埋め込みます。産卵木の置き方は立たせても寝かしてもどちらでもいいです。
・高タンパクゼリーと交尾済みの♀をセットします。
・マット表面には転倒防止のためはがした樹皮を置いておけばいいです。
■産卵
・♀は材をかじって卵を産み付けて埋め戻す産卵行動を繰り返します。産卵中は静かな場所で光を避けて保管し、高タンパクゼリーを切らさないようにしてください。
■産卵セットの交換
・セットして1カ月後♀を取り出します。長くセットしていると、♀が幼虫を補食してしまうからです。
その後、♀は1週間程度、高タンパクゼリーを与えて休ませ次のセットを開始します。
■幼虫の割り出し
・♀を取り出して3週間後、幼虫の割り出しを行ないます。
・産卵後の産卵木を手で割っていきます。産卵木が硬い場合は、マイナスドライバー使い割っていきます。このとき慎重にしないとドライバーで孵化した幼虫を突くこともあります。
・幼虫、卵を取り出します。
・幼虫は必ず1頭ずつ分けてプリンカップ等に入れます。プリンカップには、広葉樹のマットを詰め10日程度飼育し、菌糸ビンまたは発酵マットへ移します。
・卵はプリンカップに微粒子未発酵マットを3割ほどふわりと入れます。そこに取り出した卵を入れ保管します。
 
 3.幼虫飼育
 
■準備(発酵マット飼育)
・ブロー容器またはガラス瓶、クヌギ・コナラの発酵マットを準備します。
・マットを適度に加水(団子状で崩れない位)します。
・加水した発酵マットを容器に詰め込みます。
・割り出した幼虫、孵化した幼虫を入れます。
・あと暗い静かな所で保管し温度管理は20〜24度で管理します。
■マット交換
・2〜3ヶ月後マットが劣化、細かく砕かれている状態になればマット交換をします。
・♀の場合800〜1000cc容器、♂の場合1000〜2000ccが良いでしょう。
 
■準備(菌糸瓶飼育)
・個人でお気に入りの菌糸瓶を準備します。
・初令からならプリンカップの菌糸瓶で十分です。もちろんボトル容器800ccでもかまいません。
・あと暗い静かな所で保管し温度管理は20〜24度で管理します。
■菌糸瓶交換
・食痕が7〜8割ほど目立ってくると交換します。
♀の場合800cc、♂の場合はサイズによりますが20g未満なら800cc 20g以上なら1400〜2000ccが良いでしょう。
■菌糸瓶の管理
菌糸瓶は生き物です。菌種によりますがオオヒラタケの場合は23〜26℃、ヒラタケの場合は20〜23℃が最適です。管理温度が高温になると菌床の劣化、低温になるとキノコが生えてきます。こうなると幼虫に必要な栄養が失われ良い結果が得られません。菌糸瓶飼育の場合は温度管理をお勧めします。
 
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